本と人とのつながりで まちを活性化 まちライブラリー

                                                                 わかば通信67号(2020年10月号)

まちライブラリーとはカフェ、ギャラリー、空家、オフィス、病院、学校、古民家などに本を持ち寄り、本棚を置いて、本を媒体に人々が交流する場をつくる活動です。提案者は、企業で文化教育に関する仕事をしてきた礒井純充さん。

第1号は、大阪の小さなオフィスビルの一室にシェアビルドで作られた本棚。今ではまちライブラリーは全国800か所に拡大し、各々が独立した形で運営。本は持ち寄られる所が多いとのこと。

        鶴間公園に隣接する、まちライブラリー@南町田グランベリーパーク


メッセージの付いた本もあり、思いや共感が伝わっていきます。本を媒体にイベントなども開かれ、まちおこしにも一役買っているようです。

約一年前「まちライブラリー@南町田グランベリーパーク」もオープン。隣接する鶴間公園にあった木を生かしてつくった書棚が壁一面に並ぶスペースで、絵本や子どもむけの本も豊富。「みんなの居場所」を目指しています。

            本に対する思いや共感、感想をつなぐ読書カード


この秋、まちライブラリーでは全国一斉に「ブックフェスタ・ジャパン 2020」を開催。まちライブラリー@南町田クランベリーパークも10月3日にオンライも交えた植本祭を開き、持ち寄りでさらなる蔵書の充実を図ります。


「本を書き、読み、買う、借りる、に共通するのは誰かに何かを書き残したい、届けたい、受け止めたいという思い。これからも本を通じたゆるやかな人のつながりで、まちを活性化できたら」と礒井さん。

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