江戸時代の暮らしをのぞき見 大和市郷土民家園
行ってきました!㊶
わかば通信41号(2016年6月1日)から
茅葺き屋根といえば世界遺産の白川郷が有名ですが、岐阜県まで行かなくとも、神奈川県大和市に茅葺き屋根の民家があるのをご存じですか。今回は「大和市郷土民家園」へ行ってきました。
相模大塚駅から徒歩15分。郷土民家園は、江戸時代に建てられた二つの茅葺き屋根の民家、旧小川家、旧北島家に入ることができ、当時の暮らしを体感できます。
旧小川家の軒先には、かかしや古い農具が並べられている
旧小川家は、江戸中期に建てられ、座敷、部屋、でえ(出居)の三室からなる「広間型三間取」が特徴の民家。実際に家に上がってみると、天井が高く、茅葺きを内側から眺めることができます。
座敷には囲炉裏があり、靴を脱いでその前に腰を下ろすと、ほっと気持ちがなごみ、江戸時代にもここが家族団らんの場であったことが分かる気がします。
私のご先祖様も、このように囲炉裏を囲みながら、子育てをしたり、客人を招いたりしたのでしょうか。
この暗さが落ち着く。囲炉裏の上には古民家でよく見る「自在鉤」が
この民家で、もう一つ気づいたこと。それはガラス窓がないせいか、家のなかが適度に暗いことです。床や柱の木もそれに合わせるように黒ずみ、闇に沈んでいるように見えます。この適度な闇に身を投じていると、とても心が安らぎ、細かいことが気にならなくなっていく自分に気づきます。
現代は明るすぎて、沢山のことが見えすぎるのかもしれません。100年以上前の民家で、コンクリートの部屋では味わえない、安らぎを見つけた気がします。
■アクセス:相鉄線相模大塚駅徒歩15分 ほか。
(S)
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