まちから本屋さんが撤退して一年半、「本屋を守れ」(藤原正彦)を読んでいます

市民図書館SOLAには多くの読書随の子が (写真:わかば通信2014.8月号)


いま、藤原正彦氏の「本屋を守れ」という本を読んでいます。
というのは、昨年、横浜若葉台から本屋さんが撤退。

いま現在、本屋さんのないまちになっているからです。
買い物の行き帰りに立ち寄ったり、ちょっと気になる新刊を見たい、
と、思っても、地元に本屋さんはなく、

さびしいなあ、何か物足りないなあ、と、
ちょっと欲求不満的な気持ちでいます。

それで、最近はよく、旧若葉台西中学校の
市民図書館SOLA にいって、本を借りています。

「本屋を守れ」も、SOLAでお借りした本。

もともと借りるより、買う派でした。


というのは、特に小説などで、あそこをもう一度読んでみたい、
と、思うことが多いからです。

でもSOLAにいかなければ、この本には出会えなかったかも・・
これは、これで、嬉しいことですね。

藤原氏は、この本の中で、私たちに一番大事なのは国語力、
ものを読む力だといっています。

そのためにも、

「自ら本に手を伸ばす子」に育てることが
小学校の教育で、最も大事なことなのだ・・とも。

日本がまがりなりにも、

思いやりや人同士の礼儀を大切にし、
ノーベル賞の受賞者をたくさん出すなどしているのも
人々が読書好きなことも大いに関係しているようですね。

藤原氏によれば、
「幕末から明治にかけて来日した外国人が、

町人たちが本屋で立ち読みしているのを見て震撼した」

そうです。

また、「幕末には江戸に800軒、

京都に200軒もの本屋があった」とのこと。
江戸時代からめんめんとつづく庶民の本好きが、

日本の文化や、高い科学技術をささえていたのですね。


それにしても、本屋さんが撤退したまちは寂しい。
この一年半、つくづくそう思っています。

                             (根本幸江:日々の思いから)

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