緑ヶ丘団地での取り組み~共同プロジェクト「ミドラボ」 神奈川県住宅供給公社と東京工芸大学が協力
▼ミドラボとは?~緑ヶ丘団地で公社と大学が連携
神奈川県住宅供給公社により開発され、1963年の入居から半世紀を経た厚木市緑ヶ丘団地ではいま、居住者の高齢化が進み、空き室がふえるなどの課題を抱えています。
そんな中、東京工芸大学と公社は2018年1月に、団地活性化に関する連携協定書を締結。大学生の感性を生かしたいと、大学サイドからも空き室を利活用する住まい方を提案するなど共同研究・教育プロジェクト「ミドラボ」を展開しています。
▼「ミドラボ YEAR BOOK 2021」が発刊
2022年3月には、2021年度の活動記録集「ミドラボ YEAR BOOK 2021」ができました。
今回の冊子は、田村研究室による「ルーフプロジェクト」、そしてマンガ学科の学生による団地マンガ「東京工芸大学物語 アッコとミドリ」のふたつが表紙に並んでいて親しみやすいと好評です。
「この1年間、団地のオープンスペースを利用した仮設の場づくりの実験、快適で健康なウェルネス住宅の実験、団地のプロモーションビデオやマンガの制作などに取り組みました。コロナ下で地域の価値の見直しが様々に進んでいます。団地や地域の新しい価値づくりに向けて、これからも活動を続けていきます」。(工芸大学ホームページより)
▼大学生のアイデアをお披露目“ミドラボオープンハウス”
2018年11月には、学生たちの活動発表やマルシェなどで、地域イベント「ミドラボオープンハウス2018」を2日間開催し、学生たちの活動に地域からも熱い関心が寄せられました。
当日は団地の住戸内を展示室に建築科学生らが住まいへのアイデアをパネルや模型を展示しました。
「明るい南側を入口にし、外廊下をつくって人々がコミュニケーションできる場に」
「長屋をイメージ。土間のような空間をつくりたい」。
「2DKの2室を一つにしてゆったり住めるようにできれば」
団地だからこそのコミュニティや心地よい住空間を追求する展示になりました。
住まいのアイデアを団地住民に話す大学生
当日、屋外プレイロットでは、神奈川唯一の村、清川村のNPO法人「結いの樹よってけし」の地産品によるマルシェも開かれ大にぎわい。翌日には団地内集会所で、習志野市袖ケ浦(そでがうら)団地での活性化への取り組みを紹介する講演会やミニパーティーも開かれました。
▼学生のアイデア、デザインを募集『ミドラボ学生デザインコンペ』
2019年9月21日には、住戸リノベーションに向けた審査会『ミドラボ学生デザインコンペ2019』を開催、アイデア、デザインの2部門で学生らによるプレゼンテーションが行われました。
グランプリは、コミュニケーションが生まれる場所をテーマにした3年生二人の作品「unfinished住んでいくうちに完成していく住戸」。
同団地のリノベーションにもアイデアを生かすことが検討されました。
緊張のプレゼン会場
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