震災から14年。今年も3月11日がめぐってきました。写真は震災があった年に撮影された福島県 三春の滝桜です
(写真提供 坂田美穂さん わかば通信40号から)
今年も、3月11日がめぐってきました。
その日、その時間にどんなことをしていたか、体験した人は鮮明に覚えています。
大きな揺れの恐怖。その後の余震、長く続く停電と品不足。
停電の夜、電気の止まった建物の間を縫って勤務先から家に帰り、息子と2人暗やみの中で夕食のカップ麺を食べました。いつまで停電が続くのかと不安でした。
けれど本当に大変だったのは、東北だと気づいたのはその翌朝、テレビを点けたときのことです。
あれほどの津波が家や人を襲うのを見て血の気が引きました。
高いところにいる人が、波に巻き込まれそうな人に向かって、
「逃げてー、逃げてー」
と、必死に叫んでいました。震えました。今もその声が耳に残っています。
震災から一か月後、東北にも春が来て、いつもの季節と同じように桜が咲きました。その時、人々はこの桜をどんな思いで見上げたのでしょうか。
心に残るのは、被災地の人々がどんなときにも助け合い、笑顔を忘れなかったことです。
つらくても前に向かって歩いていこう。そんな姿に強く感動させられました。
次に、ご両親が福島出身の女性が書いた記事を、わかば通信から引用させていただきます。
福島県三春の滝桜(震災の年) (写真・文 坂田美穂さん わかば通信40号から)
東日本大震災から約1か月、東北新幹線の運転再開を機に、福島県に住む親戚を訪ねました。ちょうど桜が満開でしたので、三春の滝桜と花見山公園に親戚とともに出かけました。いつもは観光客でごった返すそうですが、震災の影響で人出は少なかったです。原発事故から日も浅く不安が広がる中、変わらずに美しい花を咲かせていました。福島県は桜の名所が多いです。ぜひ訪れてみてください。
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