「トーベ・ヤンソンの夏の記憶を追いかけて」(内山さつき) ムーミンの作者が愛した島の記憶を1冊の本に
「トーベ・ヤンソンの夏の記憶を追いかけて」
内山さつき著 (若葉台出身)
若葉台出身の編集者でライターの内山さつきさんが、10年前に「ムーミン」シリーズの生みの親トーベ・ヤンソンが愛した故国フィンランドの小さな島クルーヴァルに1週間滞在。トーべが手ずから建てた家に当時のままの家具や食器、本などに囲まれて友人と二人、島で1週間過ごした。その時の貴重な体験をまとめた本「トーベ・ヤンソンの夏の記憶を追いかけて」が昨秋出版されて好評だ。
クールヴァルは8分もあれば島を一周できるほどに小さな島。360°海が見渡せ、日が沈むのと月が昇るのが同時に見られるという。
トーベの描く深い世界に共感
1週間の間、昼は海岸線を散歩し、トーベを思いながら素朴な料理を作り、絵の模写をしたり、本箱に残された当時の本を読んだりして過ごした。まるでトーベ・ヤンソンが、今も身近にいるような貴重な体験だった。
内山さんは『ムーミンシリーズ』の中で、特にトーベの描く世界に強く惹かれるという。「『ムーミンパパ海へ行く』などには、家庭のあり方や、自分らしくいられるとは・・・・・・? など哲学的な命題も含まれていて、児童書の形をとった大人の読みものにもなっています」と内山さん。
10年前の滞在ではフィンランドの友人に助けられ、トーベを知っている人々にも話を聞けた。「10年前の記憶をとどめたくて1冊の本にまとめました」(内山さん)
7月に「ナルニア国」でトークイベント
2025年夏には新宿紀伊國屋でトークイベントを行い大勢のトーベファンが来てくれた。今年7月14日には、銀座の教文館内「ナルニア国」でトークイベント「島とトーベが教えてくれたこと」を開催。
著書として、ほかにkukkameri(クッカメリ)としての著書「とっておきのフィンランド」ほか。
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