獺祭の旭酒造が意見広告「私たちは、日本の飲食店の『いのち』とともにあります」

名酒「獺祭」の蔵元旭酒造が先日、日経新聞に「私たちは、日本の飲食店の『いのち』とともにあります」という意見広告を出して話題になりました。

獺祭と言えば、お酒随の人にとって酒の席に出されると、思わず顔をほころばせてしまうほどの人気のお酒。この意見広告の中にあるのは次のようなことです。


「今、飲食業界で働く多くの人たちが、コロナウイルスの感染拡大防止の掛け声に押されて、なすすべもなく仕事を追われ、人知れず苦しみ暮らしています」

「兵庫県の感染経路別感染者のパーセンテージは、家庭52.1%、職場16.2%、福祉施設7.5%飲食店はわずか2.9%」

それにもかかわらず、飲食店にきびしい制限がかけられていると、この意見広告の中では述べられています。そして、感染対策を進めるのは当然ですが、最低限の雇用を守りつつ、

「地域社会を支えている声なき多くの人たちの命も救いたい、そう願っています。」

と、このように結んでいます。


                ◇
                 
 緊急事態宣言が長びく中で、飲食店は早く店を閉めることや酒類の提供を制限されています。そんな中、がんばっていらっしゃる飲食店の皆さんはほんとうに大変です。
 

そんなお店をなんとか支えたいと願っている方も多いことでしょう。

また、この意見広告から、苦しいのは飲食店のみならず、酒造さん、飲食店に食材を提供している仲介業者さん、さらには生産者さんにも影響があることがわかります。

「緊急事態宣言」を延長します!というのは簡単ですが、そろそろ、まちの中のお店やさまざまな事業主さんを、どう守れるかを考える時がきたと思います。

「わかば通信」でも、今は掲載できない、という方もかなりいらっしゃいます。
また、長くお付き合いいただいたデザイン会社さんが、広告関係の落ち込みで、この度、業種の転換をされました。

最初はそれほどでもなかったところに、じわじわと影響が出てきています。

社会を維持するために、そろそろコロナ対策と、経済損失を見極める対策チームをつくって、しっかり検証する時期にきているのではないでしょうか。

 

                      《根本幸江 日々の感想から》

   


   日本経済新聞 5月24日付け 意見広告

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