土曜スタジオパークに「青天を衝け」の草彅剛さん。役のためなら自分を捧げつくす

毎週、日曜には夢中になってテレビを付けて、大河「青天を衝け」を見ているので、家族は少々あきれ気味です。

「また見るのか」
みたいな感じだったのが、このごろは、
「そろそろ始まるんじゃない」
とか、「食事を出してくれるのは、そのあとでいいから」
とか、いってくれます。

はじめは、幕末の志士たちに対する、慶喜の行動があれこれ気になっていました。

筑波山で、尊皇攘夷の兵をあげた「天狗党」について、慶喜の対応がどうなのかなど。

けれど最初のころのシーンで、走って慶喜たちの馬を追いかける吉沢亮さん栄一。

馬を止め困惑した表情とともに、馬上から、
「これ以上、馬の邪魔をされては困る」
と栄一を見下ろす、草彅さん慶喜。

白っぽい、とらえどころのない表情。

その奥に見え隠れする何か不思議なオーラ。
すっかり魅了されてしまいました。

7月10日のスタジオパークには、草彅さんがゲスト出演していました。

いろいろ話す中で、だんだんと草彅さんの演技の本質や、

オーラや魅力などが、どこからきているのか、

わかってくる気がして大変興味深いものでした。

側近の平岡円四郎を演じた堤真一さんがメッセージを寄せていました。
草彅さんの演技について、
「抑えた中に、品格を保ちつつ、燃える魂をもちつづけている」

と評していました。
なんて的確なことを・・と感嘆しました。

草彅さんの役作りに魅了されるのは、まさしくここなのでしょうか。
クールで冷静なのに、何かあると熱い魂が燃え出す、というか。
そんなのを見てると、気になって気になって、しかたないですよね。

だからますます演技から目を離せない。

また堤さんほどの凄い役者さんは、

他の人の演技の本質もしっかりとわかるのですね。
円四郎も、よかったでね。この番組の魅力の一つになっていたので本当に残念。

あのべらんめえ、の江戸弁がまた聞きたい。

「ペペロンチーノ」で共演した吉田羊さんは、
「草彅さんは、ふだんと役との境目がない。役のためなら自分を捧げつくす」
とおっしゃってました。
これもなんとなくわかります。

慶喜と思っていると、

ふとした笑い顔に、つよぽんさんのやさしさが現れたり

この正体のなさが、逆に

これこそ真の慶喜、と思わせる魅力的な慶喜像をつくりあげたのでしょう。


草彅さんが照れながら、
「役のために自分を捧げつくすのは、吉田羊さんでしょう」
と、おしゃってましたが・・。

照れるついでにもうひとつ、馬についてのお話で語ったのは、
「本番なのに草食べてるんですよ」(笑)
また、
「しょうがないから、乗っけてやってるんだよねー」
       (馬のバンカー君)
ではないですか、と草彅さん。

馬には慶喜のオーラはきかなかったようです(笑)とのこと。

さて今週いよいよ、吉沢亮さんの渋沢栄一はパリに旅立つのでしょうか。
「日本に何かがあっても、途中で戻ってこないように」
との衝撃的せりふも。
訪問団長(?)は、慶喜の弟君の昭武。

「わが徳川の世はどうなるのか、この先もしっかりみきわめてほしい」
と徳川家康。
本当にこの先、日本の情勢からもパリからも目をはなせませんね。

                      根本幸江:日々の思いから

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