「若葉台団地 夢の住まい、その続き」の続き①  

                           みんなの若葉台417号(2020年5月)から   


 若葉台はすでに高齢化率が50㌫に達しています。けれど、ここでの生活は、巷でよく言われるような孤立化や寂しい高齢者といったイメージとは、ちょっと違っています。

 

 私たち一家が若葉台に越してきて35年が過ぎましたが、子育てが一段落したころ、ふとあることに気づきました。それは、自分がいつになっても「年を取った気がしない!」ということです。多分、同じ世代で入居したマンション、団地の人々には似たような感覚があると思うのですが、一緒にいると仲間意識が強まって、まるで年を取ることを忘れてしまうのです。これはきっと、幸せなことなのでしょう。


   2019年に、「こどもみらいづくり宣言」も作られた若葉台。若いファミリーに来てもらって、ここで楽しく子育てしてほしい。それには、第1世代の人々がこれからも若葉台で、幸せなより良い人生を紡いでいくことが必要な気がします。

    横浜市の中にあって、病院、銀行、文化施設などがスマートシティばりに便利でコンパクトなのに、自然は溢れ返るほど。住人同士強い絆で結ばれ、「ふるさとづくり」にせっせと励んでいる。何年もかけて熟成させてきた、このまち独特の温もりのある市民意識の成せる技と言えるでしょう。                    根本 幸江


   《根本幸江さん》「わかば通信」編集長。2019年に著書『若葉台団地 夢の住まい、その続き』(幻冬舎刊)で人生100年時代の共同体のあり方を示した。マスコミに奇跡の団地とまで言われた若葉台での暮らしを4回にわたって掲載する。



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