若葉台団地 夢の住まい、その続きの続き②

                    「みんなの若葉台」No,418(2020年6月1日)から

   全面積の30㌫が公園や緑地という恵まれた環境にある若葉台ですが、郊外団地の例にもれず、住民の高齢化に悩んでいます。 

   人口は当紙面で確認できますが、今年3月1日現在で13824人。高齢化率50㌫とされますので、約7000人の高齢者が住んでいることになります。そんな皆さんは、だれと住んでいるのでしょう。

    内閣府の1980年の調査では、子や孫と「いつも一緒に生活できるのがよい」と答える人が約60㌫。

   「ときどき会う」のを望ましいと考える人は少数派でした。けれど今や逆転し、若葉台でも子や孫と同居している家庭はあまり多くはないようです。 

    逆に子世代が戻ってきて、別の棟に住むなどの近居率は高く、それだけ皆さん、若葉台の子育てによい環境を自覚しているのでしょう。夫婦で支え合い、さらに地域や趣味・サークルの仲間などとつくるコミュニティを大事にする。そんな若葉台住民像が浮かんできます。 

    また、団塊の世代である戦後生まれの高齢者は、それまでの高齢者の概念を変えています。自分のライフスタイルを大事にし、趣味などの生きがいづくりに取り組み、意識せずに生涯現役の生き方を選んでいるようです。アンチエイジングを目指し、毎日1万歩を自分に課している方も少なくないのでは。

 

 そんな中に起こった新型コロナウイルス感染症による緊急事態。コミュニティのまち若葉台で多くの集いの場が閉じています。買い物に出ても人通りは少なく用を済ませ早々に帰宅。けれどふと出会う人のマスクの向こうに見知った人の顔があり「元気だった?」と声を掛けてくれます。

   

   高齢社会のモデルとしても注目される若葉台。支え合う人々の穏やかな笑顔が、このまちの本当の強みではないでしょうか。    

                                                        根本 幸江 (わかば通信 編集長)     


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