町田市国際版画美術館  想像力が生んだ建築画

行ってきました!

                          わかば通信22号(2013年6月1日)から

 今回は、町田市にある「町田市立国際版画美術館」に行ってきました。というのも今この美術館で、面白そうな展覧会をやっているのです。タイトルは「空想の建築―ピラネージから野又穫へ―」。18世紀末の絵師から現代のアーティストまで、空想して描いた建築物の絵画、版画など約180点が展示されています。

                 エントランスの大階段


  館内に入ると透明なピラミッド、洞窟内に建つ神殿、塔のように高くそびえる建築物など、見たこともない建物の絵がずらりと並んでいました。特徴的なのはどの作品も緻密に描かれていること。そのせいか空想された建物なのにリアリティを感じてしまうのです。特に目を引いたのが、展覧会の目玉でもある野又穫さんの作品。石膏を思いに任せて削り、美しく磨き上げたような建物の数々。とても不思議な光景でした。


  展覧会案内には、「この世にない建築を想像すること、それは別の世界を空想し、その世界に形を与えること」という説明書きがありました。確かに、空想建築には、別の世界が存在していると錯覚させる、不思議な説得力があるような気がします。

 ■小田急線・JR 横浜線町田駅より徒歩約15分

                               (S)    


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