着物を気軽に楽しむ ⑶ ~和装小物を身近なもので

 着物は洋服と違い着物一枚で着ることはできません。和装小物が必要です。帯揚げ、帯締め、腰ひも、伊達締め、その他多数。一式そろえるとかなりの高額に。若者の着物離れが進むのも当然ですね。 

     祖母の思い出の結城紬です


 私はなるべく身近なもので小物を代用して気軽に楽しんでいます。たとえば帯揚げはスカーフや余り布。帯板は厚紙や下敷きを切って。

 そして一番愛用しているのは帯枕の替わりにしている〝メラミンスポンジ〟です。


 本来、 汚れ落としに使うスポンジですが、大きなサイズは帯幅に合い、軽くて背中の形にも添うので長時間つけていても快適に過ごせます。また弾力があり、お食事会や観劇でも背もたれに寄りかかりやすく、ほとんど普通の帯枕を使わなくなりました。

  お掃除に使う〝メラミオンスポンジ〟


  今着ているのは、祖母からもらった結城紬です。フワフワで温かく着心地抜群! もう会えない祖母が近くにいてくれるようで心まで温かくなります。

    皆さんもぜひ、身近なものから自分に合う和装小物を見つけてみてください。       着物研究家 夏城らんか

                      2019.2.1 わかば通信57号             

      ~らんか着物教室~

                                   着物を気軽に楽しみませんか。


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